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APSN海外CME参加報告について

APSN-KSN joint CME course(2018年)参加報告

APSN-KSN joint CME course(2018年)参加報告
香川大学医学部 循環器・腎臓地域医療学/滝宮総合病院 西島陽子

 2018年5月に開催されたAPSN-KSN joint CME courseに参加する機会を得ました。韓国は高松から直行便もあり、 当日出発しても大丈夫だろうと予定していましたが、旅行社の窓口で聞いてみると「入国審査もあるので高松からの直行便ではスケジュール的に厳しい。」と言われ、地方の不便さを痛感しました。結局、関空から出発するのが一番時間をロスしないとわかり関空からの出発となりました。

 CMEのレクチャーは私の英語力で聞き取れるかどうか、非常に不安でしたが、スライドのおかげもあり、 自分では十分勉強できたと思っております。CMEのレクチャーは、①腎移植ドナーの評価と管理②糖尿病性腎症の管理③腎代替療法の選択④PD腹膜炎治療⑤AKIのバイオマーカー⑥IgA腎症⑦移植免疫(非常に難解でした。)⑧薬剤性腎障害と、日本でもおなじみの内容ではありましたが、このレクチャーを聴講するため韓国に来ており、すべて聞き漏らしてはいけないという良い意味のプレッシャーもあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。会場ではCMEの講師・座長として参加されていた南学教授に声をかけていただき、大変心強かったです。ありがとうございました。

 レクチャー後は同じくCMEに参加していたインドの先生方とDinnerに参加しました。短時間ではありますが、交流することができました。 会場は日本腎臓学会の総会と比較すると規模も小さく展示なども小規模でした。企業ブースでアンケートに答えると日本の即席うどんをくれました。日本から輸入されたであろう「うどん」をお土産として日本に持ち帰りました。

 なるべく病院業務に穴をあけないようにしたため弾丸トラベルになってしまい、学会場のホテルを一歩も出ず、 韓国料理も一切食べる時間もなく終了してしまいました。会場でも眠気との闘いがあり、次回国際学会へ参加するときはもう少し余裕のある日程を組もうと反省しました。

 現在は地域の総合病院で医療に従事しており、腎臓も透析も自分1人で診療を行っております。このまま自分の知識・技能が アップデートされず止まってしまうのではないかという不安を抱いており、腎臓学会よりこのような機会をいただけることは気持ちを新たにするいい機会となりました。使命がないと学会に参加するというのも難しくなるため大変有り難い制度と思います。

 最後になりましたが、このような機会をくださった日本腎臓学会グローバル連携強化委員の先生方に感謝申し上げます。 応募しようか迷っていた時に背中を押してくださった香川大学腎臓内科の皆様、薬理学西山教授、ありがとうございました。

学会場で配られていたうどん

Gala Dinner会場


Asian Pacific Society of Nephrology (APSN)
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