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検尿の考え方・進め方 - 第4章 4.臨床に役立つフローチャートまとめ



第4章 臨床に役立つフローチャート
 まとめ

 ・蛋白尿は、たとえ軽度(+)であっても、
  慢性糸球体腎炎の徴候として腎臓専門医による治療が必要である。

 ・蛋白尿と血尿が合併する場合は、
  何らかの糸球体腎炎と考え、治療の対象となる。

 ・新鮮尿において尿中赤血球が6/HPFを血尿とする。

 ・IgA腎症は尿潜血反応用陽性で始まることが多いが、
  蛋白尿の出現を早期に発見することが重要で、
  最低6カ月に1回は検尿を繰り返すことが必要である。

 ・尿糖は糖尿病の早期発見の一助として有用である。

 ・尿糖が陽性の場合でも、治療を要さない腎性糖尿や妊娠の
  場合もあるので、鑑別が必要である。

 ・糖尿病であっても尿糖が陰性と出る場合があるので、
  健診では問診や身体所見も併用する必要がある。