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日本腎臓学会「慢性腎臓病(CKD)患者の血圧管理に関するステートメント」策定・発出のお知らせ

2026.06.25

会員各位

この度、日本腎臓学会では、「慢性腎臓病(CKD)患者の血圧管理に関するステートメント」を2026年6月25日に策定・発出いたしました。
本会はこれまで『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』や『CKD診療ガイド2024』を通じて、エビデンスに基づいた血圧管理の推奨を提示してまいりました。
一方、2025年8月に日本高血圧学会から『高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)』が発刊され、CKD合併高血圧患者の管理目標値について新たなメタ解析結果に基づく改訂がなされました 。
これを受け、臨床の現場における混乱を未然に防ぎ、両学会の推奨の整合性を図るべく、双方のガイドライン作成に深く関わった会員を中心に「CKD患者の血圧管理に関する検討小委員会」を組織し、腎臓専門医およびかかりつけ医の先生方が共有すべき本学会の見解をまとめるに至りました。

■ 本ステートメントの重要ポイント

  • 降圧目標の原則統一: 糖尿病の有無や蛋白尿区分を問わず、原則として診察室血圧130/80 mmHg(家庭血圧125/75 mmHg)未満を目指します。ただし、急性腎障害、高カリウム血症といった電解質異常や低血圧関連症状(めまい・ふらつき・立ちくらみ)などの有害事象に注意しながら降圧を進める。腎機能・年齢、健康・機能状態[日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)など]に応じた個別化対応が必要です。
  • 慎重な運用の推奨:「糖尿病を合併しない蛋白尿陰性のCKD患者」においては、最新のエビデンスに基づき診察室血圧130/80 mmHg(家庭血圧125/75 mmHg)未満を目指します。必要に応じて診察室血圧140/90 mmHg(家庭血圧135/85 mmHg)未満を中間目標とするなど、慎重に降圧を進めることを原則とします。
  • 高齢者への個別化対応:75歳以上の高齢者においても年齢による一律の区分ではなく、腎機能や年齢、日常生活動作(ADL)、フレイルなどの健康・機能状態に応じた、きめ細やかな個別化対応を推奨します。

両ガイドラインはともに「患者個々の忍容性を確認しながら段階的に降圧を進める」という共通の治療戦略に立脚しております。会員の皆様におかれましては、本ステートメントの背景にあるエビデンスの解説および更新された図表(降圧目標と推奨降圧薬)をご確認いただき、明日からの日常診療にぜひともご活用いただけますようお願い申し上げます。
ステートメントの全文および解説につきましては、学会ホームページの以下リンクよりご参照ください。
https://cdn.jsn.or.jp/data/ckd_ketsuatsukanri_statement_20260625.pdf

一般社団法人日本腎臓学会 CKD患者の血圧管理に関する検討小委員会 委員長 丸山 彰一

【本件に関するお問い合わせ】 日本腎臓学会事務局 担当:矢崎 yazaki@jsn.or.jp