ニュース&トピックス

腎臓学会から

「腎疾患遠隔コンサルテーションネットワーク:Kidney Bridge」について

2026.09.07

全国の医師の皆様

日本腎臓学会が今年度実施いたします「腎疾患遠隔コンサルテーションネットワーク:Kidney Bridge」という事業につきまして、ご案内いたします。 本事業は、医師であればどなたでも無料で利用可能で、腎疾患についての一般的な質問や、個別症例についての質問をオンラインで投げかけることができ、最短2日から1週間以内で腎臓専門医(病理コンサルテーションの場合は病理専門医)より回答を差し上げるものです。

運用開始から約1ヶ月が経過した時点(2026年9月3日)で、質問者に対する利用者アンケートでは、満足度・回答のわかりやすさ・理解の深まり・患者さんの診療への役立ちといった全ての項目において、5段階評価のうち上位2段階を選択した回答の割合が100%となっております。また、「AIの回答ではないため安心して参考にできる」「一人で悩んでいたため、とても心強く感じた」「すぐに紹介するほどではないが、方針を確認したい場合に大変助かる」「迅速な回答により、早速今日の治療方針決定に役立った」といったご評価をいただいております。

■ Kidney Bridgeとは

厚生労働省「診療科偏在対策のための適切な遠隔医療等推進事業」に日本腎臓学会が応募し採択された事業であり、本年度実施しております。 腎臓専門医が都市部の基幹病院に集中する一方、地方や医師不足地域では専門的な腎疾患診療・腎病理診断へのアクセスが限られているという課題がございます。本事業は、この地域偏在による診療格差の是正を目的として、Web上で腎臓専門医に無料・匿名で相談できる遠隔コンサルテーションの仕組みを構築し、その有用性を検証する実証研究です。

・運用期間: 2026年8月~12月(5ヵ月限定)

・対象: 全国の医師(腎疾患診療に関する疑問をお持ちの先生であれば、どなたでも)

・利用方法: Web上で質問を投稿すると、複数の腎臓専門医(病理関連は病理専門医)から匿名で回答が得られます

・質問投稿費用: 無料

・個人情報: 個人情報登録は質問者のメールアドレスのみ(氏名・施設名登録はございません)、患者個人情報も投稿しない仕組みです

・研究体制: 研究代表機関=東京大学(南学正臣)、研究分担機関=大阪大学(猪阪善隆)・埼玉医科大学(岡田浩一)・日本腎臓学会(南学正臣)、連携機関=日本腎臓病協会(CKD対策部会)

ご関心をお持ちの先生にはぜひ質問者としてのご参加をご検討いただけましたら幸いです。質問者としてのご参加および質問のご投稿は、既に可能となっております。以下より、詳細のご確認およびご参加登録が可能です。

https://kidney-bridge.jp/lp/

添付のチラシ や、想定質問・回答例

もよろしければご覧ください。

【腎臓診療を専門とされていない先生方からの想定質問】

・CKD患者についての、処方内容の確認

「処方薬剤の数が多い。腎臓の観点からの薬剤の優先順位を教えてほしい」 「この症例の今後のことを考えて、追加が検討される薬剤はないか見てほしい」

・腎障害患者の薬剤使用についてのご相談

「痛みのコントロールに難渋しているが、どのような選択肢があるか教えてほしい」 「腎排泄の薬剤の投与量、何で調べて決めているのか教えてほしい」 「~~の状況にあって造影剤を使いたい、注意事項を教えてほしい」

・電解質異常、このままでいいか

「カリウムの管理に難渋しているが、薬剤調整を一緒に考えてほしい」

・このデータはどのように見るべきか

「尿中に円柱が検出されたが、これは対処が必要か教えてほしい」

【腎臓診療を専門とされている先生方からの想定質問】

※高度な症例相談、腎病理コンサルテーションも受けつけております。

「難治性ネフローゼ症候群の治療方針を相談したい」

「腎生検所見と臨床像の乖離に悩んでいる。腎病理所見の評価を改めてお願いしたい」

等々、歓迎いたします。

ご不明な点等ございましたら、下記事務局までお気軽にお問い合わせください。 お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【お問い合わせ先・研究事務局】

東京大学大学院医学系研究科 腎臓・内分泌内科

研究責任者:南学 正臣

連絡担当者:菅原 有佳

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1

TEL:03-5800-8969(直通)

E-mail:jinnai.research.assist@gmail.com