腎臓学会から
「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」刊行のお知らせ
会員各位
この度、日本腎臓学会編集による、「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」が刊行されます。
本会編集のCKD診療ガイドラインは、2009年以来5年程度の間隔で改訂されており、本ガイドラインは「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」の改訂版となります。
高齢化が進むわが国において、依然として慢性透析患者数は増加傾向にあること、CKDが心血管疾患発症や死亡のリスクとなることを考慮し、新規薬剤に関する事柄など新たなエビデンスを追加するため、今回の改訂に至りました。
改訂に際して、①エビデンスが豊富に存在する日常診療の課題については旧版と同様にクリニカルクエスチョン方式を、②エビデンスは十分でないがCKD診療にかかわる重要な項目についてはエキスパートオピニオンを含んだテキスト解説を採用し、丁寧な解説を付した構成となっています。
本ガイドラインでは成人、小児、高齢者のすべての年代のすべてのCKD重症度に応じて、診療にかかわるすべての医療従事者の参考・医療支援となるように記載をしました。また、腎臓専門医不在の地域におけるかかりつけ医によるCKD診療をサポートするため、できるだけ推奨や解説に具体性をもたせるよう配慮しました。
執筆者一同、CKD診療に携わるより多くの医療従事者の方々に利用していただきたいと願っております。
書名:「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」
編集:日本腎臓学会
仕様:A4変型 本文292頁
ISBN:978-4-88563-741-4
発行日:2023年6月20日
<目次>
第 1章 CKD診断とその臨床的意義
第 2章 高血圧・CVD(心不全)
第 3章 高血圧性腎硬化症・腎動脈狭窄症
第 4章 糖尿病性腎臓病
第 5章 脂質異常症・高尿酸血症
第 6章 生活習慣
第 7章 CKDの進展と肥満・メタボリックシンドローム
第 8章 栄養
第 9章 腎性貧血
第10章 CKD-MBD
第11章 薬物治療
第12章 妊娠
第13章 高齢者CKD
第14章 透析導入
第15章 腎移植
第16章 難治性疾患(IgA腎症、ネフローゼ症候群、多発性嚢胞腎、急速進行性腎炎症候群)
第17章 小児CKD
CKD診療ガイドライン2023改訂準備委員会委員長
丸山 彰一
本書に関するお問合せ
一般社団法人日本腎臓学会事務局 担当:矢崎
Mail:yazaki@jsn.or.jp