特定の紅麹関連製品摂取後に認められた長期予後調査について
2026.10.07
特定の紅麹関連製品摂取後に認められた長期予後調査
日本腎臓学会の会員の先生方にご協力いただき、全国調査で把握された190例を対象に、特定の紅麹関連製品摂取後に認められた腎障害患者の長期経過を解析した論文がKidney Int Repにアクセプトとなりました。9月30日にオンラインで公開されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2468024926033395?fr=RR-2&ref=pdf_download&rr=a45fe57c6857fd4d
Fanconi症候群に関連する尿細管機能の検査値について、低カリウム血症、低リン血症、尿糖などの異常が認められた患者では、初診後120日までに、それぞれの指標で8割以上が正常範囲に到達しました。
一方、腎機能の指標であるeGFRのモデル推定値は、初診後約60日まで速やかに上昇した後、改善が緩やかとなりました。また、初診時にeGFRが60 mL/min/1.73 m²未満であった患者が、初診後540日までに60 mL/min/1.73 m²以上へ到達する累積確率は33%でした。
尿細管機能に関連する検査値の改善と腎機能の回復は必ずしも一致せず、検査値改善後も腎機能を継続して評価することが重要と考えられました。
ご協力いただきました先生方に改めて御礼申し上げます。