APSN海外CME参加報告について

Asian Pacific Society of Nephrology (APSN)海外CME参加レポート

APSN CME参加報告書 虎の門病院腎センター内科 山内真之

APSN CME参加報告書
虎の門病院腎センター内科 山内真之


開催日時: 平成29年9月2日〜3日
開催場所: Darwin Convention Center in Darwin City, Australia
テーマ: Nephrology and Transplantation Update Course
内容: 各腎臓病および血液・腹膜透析/腎移植の総説と最新の知見
概要: オーストラリアのノーザンテリトリーの州都であるダーウィンは緯度-12°に位置するため熱帯性気候で大自然に囲まれた都市であった。CMEは2日間に渡って朝8時から夕方5時まで開催された。講師陣は南学正臣先生、柳田素子先生始め、Muh Geot Wong先生など世界の腎臓学の第一線で活躍される著名な全29名によるものであり、各々の先生が一つの講義(教育講演)を行うという非常に恵まれたものであった。一つの講義は30分と短いながらも、どの講義も充実しており、扱うテーマはAKIからCKD、腎代替療法、これらに伴う感染症や合併症といった多岐に渡る内容で、すべて受講すると腎臓内科学のすべての分野を網羅できるように構成されていた。講義は双方向授業形式ではなかったものの、どの講義の後にも質問できる時間が設けられており、講義の疑問点の解消や内容の理解の助けができるように配慮されていた。
他国の腎臓内科医との交流は講義が密であったため日中は休憩時間に隣の参加者と話す程度であったが、初日夜に開催されたCME参加者のためのディナーパーティーではCrocosaurus Coveというワニの動物園を貸し切って、そこでワニを見ながら参加者でお酒やつまみを一緒に食べて過ごすことができた。
感想: 今回CMEに参加させて頂き、腎臓学の復習になっただけでなく、新たな知見を得る機会となりました。参加者は皆何か吸収して帰ってやるといった意気込みを持っており、彼らと交流することで腎臓学、医学は一生涯勉強していくものだと再認識し、私自身のモチベーションの維持にもなりました。今後は、このCMEで得た新知見を日常臨床に還元していきたいと思います。

Asian Pacific Society of Nephrology (APSN)
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