褒賞選考部会

優秀論文賞

平成21年 優勝論文賞報告

平成21年 優秀論文賞報告

編 集 委 員 会
委員長 木村玄次郎

 褒賞規定により,学会誌「日本腎臓学会誌: The Japanese Journal of Nephrology (JJN)」および「Clinical and Experimental Nephrology (CEN)」で発表した内容から,腎臓学の進歩また学会誌の質的向上に寄与する優秀な内容の論文に対し優秀論文賞を授与している。
選考は,両誌の全論文を1.英文原著 2.和文原著 3.症例の3つのカテゴリー別に編集委員24名が採点により予備審査し,英文原著の上位4位4編,和文原著上位3位3編,症例報告上位3位3編の計10編を再審査し各カテゴリーから1編選出するという方法で行われた。また今年よりベストサイテーション賞を設け、これまでにCENで発表した論文の中で2009年にもっとも多く引用された論文1編に授与することとなった。

平成21年の選考対象誌および選考対象論文数(ベストサイテーション賞は、この限りにあらず)は以下のとおりである。

対象誌: CEN Vol.13-1~6 JJN第51巻1.2.4.5.7.8号

選考対象論文数: 英文原著 52編  和文原著 6編  和英症例 20編



以下の4編が平成21年優秀論文賞として理事長に報告され承認された。

1.英文原著 1編

Shigeko Kato, Arifa Nazneen, Yumiko Nakashima, Mohammed S. Razzaque, Tomoya Nishino, Akira Furusu, Noriaki Yorioka and Takashi Taguchi

「Pathological influence of obesity on renal structural changes in chronic kidney disease」

(Clin Exp Nephrol 2009;13:332-340)


2.和文原著 1編

奥山 宏, 木村庄吾, 渥美浩克, 井村淳子, 藤本圭司, 近澤芳寛, 中川 卓, 今村秀嗣, 山谷秀喜, 浅香充宏, 友杉直久, 横山 仁

「当院における過去30年間のループス糸球体腎炎の臨床病理学的検討」

(日腎会誌2009;51:44-50)

3.症例報告 1編

Asuka Aoki, Keitaro Sato, Mitsuyo Itabashi, Takashi Takei, Takumi Yoshida, Junko Arai, Keiko Uchida, Ken Tsuchiya and Kosaku Nitta

「A case of Mikulicz's disease complicated with severe interstitial nephritis associated with IgG4」

(Clin Exp Nephrol 2009;13: 367-372)

4.ベストサイテーション賞 1編

Mitsuteru Matsuoka, Kunitoshi Iseki , Masahiro Tamashiro, Naoko Fujimoto, Nobuyoshi Higa, Takashi Touma and Shuichi Takishita

「Impact of high coronary artery calcification score (CACS) on survival in patients on chronic hemodialysis」

(Clin Exp Nephrol 2004; 8:54-58)