褒賞選考部会

優秀論文賞

平成26年 優秀論文賞選考結果報告

平成26年 優秀論文賞報告

編 集 委 員 会
委員長 成田 一衛

 褒賞規定により,学会誌「日本腎臓学会誌: The Japanese Journal of Nephrology (JJN)」、「Clinical and Experimental Nephrology (CEN)」、「CEN Case Reports(CEN-C)」で発表した論文のうち、腎臓学の進歩または腎臓疾患の臨床の質的向上に寄与する優秀な内容の論文に対し優秀論文賞を授与している。
平成26年の優秀論文賞選考は、下記の方法で行われた。
1.英文・和文原著論文(CEN投稿時の査読者3名の採点による上位11編とJJNの全論文)
2.症例報告(CEN-C投稿時の査読者3名の採点による上位18編とJJNの全論文)
の2つのカテゴリー別に編集委員及び幹事計25名の採点により1次審査で英文・和文原著の5編,症例報告上位4編の計9編を選択し、それらを基に、編集委員会における2次審査において原著2編、症例報告1編を選出した。 ベストサイテーション賞は、創刊から現在までにCENで発表された論文のうち、当該年中に最も多く引用されたReview articleとOriginal article それぞれ1編に授与している。2014年は被引用数最上位の論文がそれぞれ2編あったため、計4編に授与することとした。

なお、平成26年の選考対象誌および選考対象論文数(ベストサイテーション賞はこの限りではない)は以下のとおりである。

優秀論文賞 対象誌: CEN Vol.18-1~6 論文数 74編
          CEN-C Vol.3-1~2 論文数 48編
          JJN第56巻1.2.4.5.7.8号 論文数13編

1.原著2編
1)土田陽平(新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科)ほか
「Upregulation of prolactin receptor in proximal tubular cells was induced in cardiac dysfunction model mice」 
(Clin Exp Nephrol (2014)18:65-74)


2)栗山 哲(東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科)ほか
「血清尿酸値と筋力・筋肉量の関連性―大規模観察研究からの新たな知見―」
(日腎会誌 2014;56(8):1260-1269)


2.症例報告 1編
山田俊輔(九州大学大学院医学研究院病態機能内科学)ほか
「Tocilizumab-induced remission of nephrotic syndrome accompanied by secondary amyloidosis and glomerulonephritis in a patient with rheumatoid arthritis」
(CEN Case Rep(2014)3:237-243)


3.ベストサイテーション賞4編
Review article
   1)Antonietta Picascia(Azienda Universitaria Policlinico, Second University of aples,Italy) ほか 「Luminex and antibody detection in kidney transplantation」
(Clin Exp Nephrol(2012)16:373-381)

2)Jianhua He(The Affiliated Hospital of Luzhou Medical College, Republic of China)ほか 「Role of the endothelial-to-mesenchymal transition in renal fibrosis of chronic kidney disease」
(Clin Exp Nephrol(2013)17:488-497)


Original article
1)須佐紘一郎(東京医科歯科大学大学院医学系研究科腎臓内科)ほか
「Effect of heterozygous deletion of WNK1 on the WNK-OSR1/ SPAK-NCC/NKCC1/NKCC2 signal cascade in the kidney and blood vessels」
(Clin Exp Nephrol(2012)16:530-538)

2)大森弘基(大阪大学大学院医学系研究科老年腎臓内科)ほか
「Use of xanthine oxidase inhibitor febuxostat inhibits renal interstitial inflammation and fibrosis in unilateral ureteral obstructive nephropathy」
(Clin Exp Nephrol (2012) 16:549-556)