腎臓学会から
HIF-PH阻害薬適正使用に関するrecommendation」公開のお知らせ
2019年に我が国では、世界に先駆けてHIF-PH 阻害薬が透析患者の腎性貧血の治療薬として発売され、その後は保存期腎不全にも適応が拡大するとともに、次々にHIF-PH 阻害薬が臨床現場に出てきています。ご存知のようにこの薬剤は、従来の造血系に特異的に作用する注射薬である erythropoiesis stimulating agents (ESA) と異なり、全く新しい作用機序を有し、経口薬で全身性の作用も伴う可能性がある腎性貧血治療薬です。日本腎臓学会では、これらについて理解をした上でHIF-PH 阻害薬を適正に使用し、腎性貧血に悩む患者に最大の利益をもたらすことが我々の責務であると考え、日本透析医学会の協力も得て、専門家による expert opinion としてrecommendation (初版)を出させて頂くこととしました。経口薬であるため、一般医家の先生方にも是非このrecommendationをお届けしたいと考えています。また実臨床において処方されることで新たなエビデンスが創出される可能性があり、今後も適時内容を更新していきたいと思います。
→「HIF-PH阻害薬適正使用に関するrecommendation」
日本腎臓学会
HIF-PH 阻害薬の適正使用に関するrecommendation策定委員会
委員長 内田啓子