小冊子

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検尿の考え方・進め方 - 巻頭言2



巻頭言2

 日本腎臓学会広報委員会では会員はもとより、一般の方々、一般臨床家、医療関係者にも広く腎疾患を理解していただけるようホームページなどを介して最新の情報を提供いたしております。さてこの度、当学会「検尿の勧め」啓発委員会では、一般臨床医(プライマリケア)を対象に『検尿の考え方・進め方』という冊子を作成いたしました。この冊子は、10人に1人と言われる検尿異常者を早期に見出し、適切な治療と管理を行うことを目的とするものです。内容は、年齢・性別によって尿異常がどれくらいの頻度で見られるか、またとくに学校検尿においては早朝尿の重要性を含めどのように採尿するか、検尿の結果をどう読むか、治療可能なものや進行を抑えられるものをどのように判断するか、さらにどのようなときに腎臓専門医に紹介するかなどとなっています。一方この冊子は、検尿の機会が用意されているにもかかわらず受けていない人が多いこと、検尿に潜血反応が省かれている場合があることなど、問題点も指摘しています。どうぞ「検尿の勧め」啓発委員会の趣旨をご理解頂き、腎疾患が少しでも減少するように、ご協力をお願いいたします。
 なお、広報委員会では日本腎臓学会のホームページをリニューアルし、検尿以外に一般臨床家にも役立つ診療指針・ガイドラインなどを多数 upload しています。せひ access してみてください。

2003年10月
(社)日本腎臓学会 広報委員会 委員長
石川 勲