小冊子
検尿の考え方・進め方 - 第2章 3.使用する尿
● 第2章 検尿の原則
使用する尿
・随時尿(新鮮尿)
最も一般的である。採尿にあたっては中間尿をとるのが原則である。
・早朝尿
起床時第一尿。体動、運動の影響が除外される。濃縮尿であるため感度よく蛋白を検出しうる点でも特徴である。思春期前後の小児では体位性蛋白尿(起立性蛋白尿)の頻度が高いので、この年齢層の子どもの検尿を行う場合には、前夜就眠前完全排尿後の早朝第一尿を検査する。
・全尿
一定時間に排泄されたすべての尿。24時間蓄尿により1日蛋白排泄量、クレアチニンクリアランス算出、食塩、蛋白質摂取量推定に用いる。
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