第6回優秀賞

2015年9月5日(土) グランフロント大阪にて
第6回当番幹事 藤田保健衛生大学 湯澤由紀夫

 

総 評

第6回分子腎臓フォーラムを2015年9月5日に開催させて頂きました。
この研究会は、若手による腎臓領域での素晴らしい研究を顕彰し、また次代の研究指導者を育成することを目的に分子腎臓研究会としてスタートしました。2010年からは内田信一先生のご指導の下、「分子腎臓フォーラム」と名称を改め、発足からおよそ20年の時を経て今日に至ります。
本会は、発足当初から病態解明と治療戦略に分子機序から迫ることをテーマに掲げながら今日まで続いており、この会を通して数えきれないほど多くの若者が集い、日本における腎臓分野の研究をリードしグローバルに活躍する研究者の育成に寄与しています。
本年も例年と同様に、各施設から多くの演題が寄せられ、演題選考委員による一次選考で厳選された20演題の発表がなされ、本フォーラムで表彰させて頂いた優秀演題は過去最多の9演題となりました。最終審査で3題の御発表の評価点が同点となり、委員の先生方との協議の結果最終的に9演題を表彰させて頂くことに致しました。優秀演題に選ばれた発表のレベルの高さを実感致しています。今回初めてトロフィーを作成し、表彰状もロゴを入れたデザインに一新しました。受賞をされた若手研究者にとって良き記念として励みになれば嬉しく思います。また、惜しくも賞に漏れた演題もいずれも甲乙つけがたく、受賞演題との差はきわめて僅かで非常に優れており、今後の活躍が大いに期待できる素晴らしい研究に溢れていました。
このように成功裡に本フォーラムを終えることができましたのも、発表者はじめ指導をされた先生方、座長・審査員の先生方の賜物と深謝申し上げます。ご協力いただきました皆様に、幹事を代表して心よりお礼を申し上げます。
来年の第7回分子腎臓フォーラムは金沢大学の和田隆志先生に当番幹事をご担当いただき、9月3日に東京にて開催されます。今回と同様に、皆さま方の積極的なご参加を下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

優秀賞

9件

りん光寿命測定を用いた生体内での尿細管細胞内低酸素の検出
発表者名 平川 陽亮
所 属 東京大学大学院医学系研究科 腎臓内科学
カテプシンDのポドサイトにおける役割と慢性腎臓病の進展メカニズムの解明
発表者名 山本 香苗
所 属 順天堂大学 腎臓内科
RAGE-DNAアプタマーはRac1-MR経路を抑制しアルドステロン誘導性ポドサイト障害を改善する
発表者名 田口 顕正
所 属 久留米大学医学部内科学講座 腎臓内科部門
Angiotensin IIによる血管平滑筋収縮における、KLHL2-WNK3-SPAK-NKCC1カスケードの関与
発表者名 銭谷 慕子
所 属 東京医科歯科大学医歯学総合研究科 腎臓内科学
CubilinとAmnionlessの共依存的膜輸送障害はImerslund-Grasbeck症候群の原因となる
発表者名 宇田川 智宏
所 属 東京大学大学院医学系研究科 生殖・発達・加齢医学専攻 小児医学講座 腎研究グループ
腎コロボーマ症候群における遺伝子診断とPAX2遺伝子変異の臨床的意義
発表者名 奥村 利矢
所 属 金沢大学附属病院 腎臓内科
遺伝性腎炎Alport症候群の病態進行抑制因子および原因タンパク質に焦点を当てた新規治療薬の開発
発表者名 大町 紘平
所 属 熊本大学大学院薬学教育部 遺伝子機能応用学分野
早期糖尿病性腎症における全糸球体アルブミン濾過量および全尿細管アルブミン再吸収量の計測に基づく糖尿病性腎症の病態解明
発表者名 森 慶太
所 属 京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学
加齢によるオートファジー活性の変化がミトコンドリア機能低下を介して腎老化を引き起こす
発表者名 山本 毅士
所 属 大阪大学大学院医学系研究科 老年・腎臓内科学 腎臓研究室 

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