第7回優秀賞

2016年9月3日(土) ベルサール八重洲にて
第7回当番幹事 金沢大学 和田隆志

 

総 評

第7回分子腎臓フォーラムを平成28年9月3日に東京にて開催致しました。本研究会は前身の分子腎臓研究会から数えておよそ20年、2010年に内田信一教授のご指導のもと現在の分子腎臓フォーラムと名称をかえてから7年と伝統ある研究会に育ってきたものです。この間、一貫して将来を担う若手研究者の育成を目的に運営されています。
第7回分子腎臓フォーラムにおいても例年と同様に、各施設よりとても多くの魅力的な演題が寄せられました。演題選考委員により一次選考で厳選された21演題の発表がなされました。発足当初から、腎臓病の病態解明と出口としての治療・バイオマーカー戦略にむけて分子機序を通して迫ることを主眼においています。本年も発表者の自分の研究に対する意気込み、熱意を傾けた素晴らしい発表ばかりでした。その後、7演題を優秀演題として表彰致しました。昨年度からロゴが入った表彰状に加えて、トロフィーを作成しております。良き記念になるとともに一層の励みになっていただければ望外の喜びです。さらに、今回惜しくも賞に漏れた演題もいずれも本当にレベルが高く、甲乙つけがたい発表でした。その差は極めて僅差であり、今後の発展と活躍が大いに期待できる素晴らしい研究でした。すべての発表者に熱心に討議して頂いた感謝の念をお伝えし、関係者一同の心からのエールを贈りたいと思います。日本における腎臓分野の研究の発展とともにグローバルでのご活躍を心よりお祈り致します。
今回も成功裡に本フォーラムを終えることができました。それぞれの研究室のご指導された先生、発表者の皆様、選考委員、座長などもおつとめいただいた幹事、熱心に討議に参加頂いた皆様、様々な形でご協力を頂いた方々に深甚なる謝意を表したいと思います。
来年の第8回分子腎臓フォーラムは香川大学西山成先生に当番幹事をご担当頂くことになりました。9月2日(土)に京都で開催されます。今回同様に、多くの先生のご参加を頂けますように何卒宜しくお願い申し上げます。

 

優秀賞

7件

3次元組織形成能を持つネフロン前駆細胞の増幅培養法の確立
発表者名 谷川 俊祐
所 属 熊本大学 発生医学研究所 腎臓発生分野
新規骨髄由来細胞による心腎連関機序の解明
発表者名 相良 明宏
所 属 金沢大学附属病院 腎臓内科
オートファジーによる脂肪滴分解(リポファジー)は、近位尿細管において飢餓時のエネルギー恒常性を維持する
発表者名 南 聡
所 属 大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学
加齢個体におけるAKI遷延メカニズムの解明
発表者名 佐藤 有紀
所 属 京都大学大学院医学研究科 
腎臓内科・メディカルイノベーションセンター
カルシニューリンは腎性尿崩症治療の標的分子である
発表者名 安藤 史顕
所 属 東京医科歯科大学 腎臓内科学
ミトコンドリア機能異常は多発性嚢胞腎の嚢胞形成に関与する
発表者名 石本 遊
所 属 東京大学 慢性腎臓病病態生理学
COMT不全はangiotensin IIに対する昇圧感受性亢進の原因となる
発表者名 植木 典和
所 属 順天堂大学 産婦人科

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