第8回優秀賞

2017年9月2日(土) メルパルク京都にて
第8回当番幹事 香川大学 西山成

 

総 評

2017年9月2日に京都にて開催致しました第8回分子腎臓フォーラムは、前身の分子腎臓研究会から数えて約20年、一貫して将来を担う若手研究者の育成を目的に運営されてきた伝統ある研究会です。私も若かりし頃からずっと憧れていた研究会でありましたが、あまりにもレベルが高く、残念ながら自身で発表できる機会はありませんでした。この度、そのような素晴らしい研究会の当番幹事を務めさせていただきましたので、総評申し上げます。
今回はここ3年では最も多い演題数をご応募いただきましたが、演題選考委員による一次選考により22演題が厳選され、当日は熱意の込もった発表と質疑応答が続きました。発表内容のみならず、発表・質疑応答技術など、総合的な判断により8演題を優秀演題として表彰致しました。年々、発表のレベルは進化を遂げており、選考委員からも非常に採点が難しいとの声があがっておりました。本年は特に評価が拮抗し、同点もあり、7名ではなく8名の受賞となりました。残念ながら今回惜しくも賞に漏れた演題も大変レベルが高く、将来への発展性を感じるものばかりでした。過去採択されなかった方の再チャレンジによる受賞が多かったのも、今回の特徴の一つではないかと思います。
すべての発表者、ならびにご参加の皆様に対し、熱心に討議して頂いた感謝の念をお伝えし、関係者一同を代表して、心より御礼申し上げます。また、今回演題をご応募いただきました皆さまには、世界レベルでのご活躍を祈念しますとともに、将来は日本の腎臓研究を牽引していただけますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。最後に、本会の開催にご協力いただきました皆さま方に深甚なる謝意を表したいと思います。来年の第9回分子腎臓フォーラムは山梨大学の北村健一郎先生に当番幹事をご担当いただき、9月1日に東京にて開催されます。本年と同様に、皆さま方の積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

 

優秀賞

8件

尿素はミトコンドリア蛋白質をカルバミル化し血管障害を引き起こす
発表者名 森 大輔
所 属 大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学
WNK4は脂肪細胞分化の制御因子である
発表者名 高橋 大栄
所 属 東京医科歯科大学 腎臓内科学
二次元培養を用いたヒト多能性幹細胞からネフロン前駆細胞への新規高効率分化誘導法の開発
発表者名 笠原 朋子
所 属 京都大学iPS細胞研究所 増殖分化機構研究部門 長船研究室
腎コロボーマ症候群特異的iPS細胞を用いた遺伝子発現解析
発表者名 山村 雄太
所 属 金沢大学附属病院 腎臓内科
前駆細胞置換による異種腎臓再生
発表者名 山中 修一郎
所 属 東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科
慢性腎不全時における赤血球非対称性ジメチルアルギニンによる心腎貧血連関機序の解明
発表者名 中山 陽介
所 属 久留米大学医学部 内科学講座腎臓内科部門
TLR9活性化によるIL-6およびAPRILを介した糖鎖異常IgAおよび免疫複合体形成機序の解明
発表者名 牧田 侑子
所 属 順天堂大学 腎臓内科学講座 腎炎病態解明研究グループ
NMN産生酵素NAMPTの糖尿病性腎症での尿細管・ボーマン嚢基底膜肥厚と腎線維化に対する意義
発表者名 村丘 寛和
所 属 慶應義塾大学 腎臓・内分泌・代謝内科

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